愛したもの
こんばんは、久方ぶりです。ベース担当、湊です。
遂に解散が目前に迫りました。
解散2日前になってやっとジワジワと実感が湧いてきた(と言っても、何となく悲しいような気分がするだけ)ので、
僕自身の個人的な視点で、今日までのLand Roll Supermarketメンバーとしての日々を簡単に振り返ってみようと思います。
僕がギター翔平と出会ったのは2011年の夏(翔平のあまりのデカさに驚いた)。
当時は僕と翔平がギターで、ベース&ボーカルの女性とドラムの男性メンバーがいました。
数回のメンバーチェンジを経て、現在のメンバーに落ち着いたのは2012年の5月。
2012年はブッキングライブ中心の活動。
ライブが約25本と、スタジオが約100時間。
ギター1本でバンドサウンドに厚みをもたせることに非常に苦労した思い出があります。
(僕自身としてはギターをベースに持ち替え、初めてベースプレイヤーとなった。)
グライコの使い方を調べたり、エフェクターをあれこれ繋いでみたり(今はアン直ですが)、
分からないことだらけで、とにかくベースプレイヤーとして試行錯誤の一年でした。
2013年は、ブッキングに加えてオーディションを中心に活動。
ライブが約40本と、スタジオが約200時間。
この一年は、バンドとして非常に精力的に活動した印象。
バンドサウンドについてメンバーで何度も話し合い、方向性だの、メッセージ性だの、とにかく、
話し合いに話し合いを重ねて、本気でバンドと向き合ったことを覚えています。
オーディションも準決勝、決勝まで進めることが多くなり、スタジオやライブの回数も一番多い一年。
インディーズの世界やプロの世界を実際に肌で感じて、日本のバンドシーンを少し近くに感じました。
フリーペーパーや雑誌に掲載してもらったり、レーベルの人と話し合いをしたり、とにかく充実していました。
2014年は、イベント中心の活動。
ライブが約15本、スタジオが約100時間。
自主企画に重点を置いて、自分たちでライブを創り上げるということにこだわった一年でした。
ライブのコンセプトから当日の進行まで自分たちで企画し、「出演者」ではなく「主催者」としてライブに関わることで、
今まで見えなかったライブを陰で支える人の苦労であったり、ライブを創り上げる達成感を知ることができました。
約3年という非常に短い期間ではありましたが、得たものは非常に大きかったと思います。
音楽に関する知識や楽器演奏のスキルはもちろんですが、
僕の中ではやはりバンドを通じて出会った人々から得たことが多かったように感じます。
バンドの無い生活をしていては出会うことのない多くの人々との出会いがありました。
不思議なもので、ステージやスタジオで一度音を交えた相手には心が許せる、という感覚が僕の中にはあります。
たくさんの出会いがありましたが、この3年間で一番僕が感謝しているのはやはりメンバーの3人です。
意見が上手く噛み合わずイライラしたり、本気でムカついたりしたことは数え切れない程ありますが、
それでもやっぱり、僕は翔平、綾香、樹の3人をバンドマンとして一番愛しています。
腹が立っていても、嫌いだ!と思っても、スタジオに入って音を交えるとやっぱり楽しくて、
この3人でなければこの素敵な時間は成立しないんだろうなと、いつも感じていました。
3年間、当たり前のようにいつも一緒にいました。
その時間がこの先なくなると考えると心苦しいし、不安でもあります。
最後のライブは、彼らと音を交える最後の時間。
沢山の覚悟を胸に、最高のメンバーと最後のステージに立ちたいと思います。
解散まであと、2日。
Land Roll Supermarket
ベース担当 湊